蒸気機関車と勾配標 #068
大井川鐡道 画像クリック拡大
線路端でカーブを力走するC11形190号機をアップで撮影した。
煙突から排出される煙はフレームアウトされて、周辺に煙が舞う
絵である。この撮影で特に意識していたことは、勾配標である。
フレーミング時に、6パーミル(‰)の勾配標をアクセントにして
構図のバランスを整えた。僕は、勾配標を絡めて撮影することが
時々ある。勾配標は、蒸気機関車が煙を出す地点(上り勾配)なのか
を判断する指標だが、絵作りの点景(脇役)として効果的である。
この写真は、牽引する客車がオレンジ色だったので、モノクローム
にして仕上げた。(腕木式)信号機や給水塔を絡めて蒸気機関車を
撮影するのと同様に、勾配標も魅力的な鉄道設備のモチーフである。
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